この人が何かを演じているというより、何かの依代になろうとしているように見えていました。それは依代が必要な、呼ぶべき想念があるという事だったと思います。そのような想念、魂のひとつになられたのか。名前を知っているに過ぎないような私でさえ、多くのイメージが刻まれている事の凄さを改めて感じています。

母（６０代）が好きだったので何度か連れていかれましたが、私も好きでした。 最後に見た公演には天児さんはプロデュースだけで舞台上にいなかったのですが、すると今まで見た公演とは全く違うものに見えました。

最初に知ったのは坂本龍一や井上鑑の曲を使ったCMで 砂丘や明日香の石舞台でパフォーマンスしているものだった。

アングラの人ってみなさんそんな感じなのか、麿赤児さんにしても天児牛大さんにしても一見して読めない芸名付けますよね。それが却って心に残ります。

ああ、長く闘病されてたんですね。 忙しさにかまけて近況を知りませんでしたがとても残念です。

山海塾の舞台は昔、見ました。 演劇鑑賞会というのに入っていて新劇から小劇団も観た中の1つです。 正直、難解なので私には理解出来なかったですがとても迫力が有る舞台でものすごく圧を感じたのは覚えています。

高校の先輩が山海塾で舞踏手をされているのですが、天児牛大さんはあまりにも圧倒的で別格だと語っていたのを覚えています。公演を見に行っても外国人の観客が多く、国際的な評価に裏打ちされてのものだったと思っております。

国際的な舞踏家のご逝去は惜しまれます。 ご冥福をお祈りいたします。